経営方針
株主・投資家の皆様へ
当社は、日本で発見されたHGFタンパク質の医薬品開発を推進する創薬バイオベンチャーです。HGFタンパク質は、もともとヒトの生体内に備わっている「再生」メカニズムに深く関与する重要なタンパク質であり、多くの論文において難病の治療薬になり得る可能性が示唆されています。HGFタンパク質は、日本から世界に発信し得る再生創薬シーズであると言えます。
当社は、まずは希少疾患を対象としてHGFタンパク質を開発します。希少疾患の中には、有効な治療薬がなくアンメット医療ニーズが高い疾患が数多くあります。中でも神経難病の象徴的な疾患である脊髄損傷急性期とALS(筋委縮性側索硬化症)は、患者さんはもとよりご家族や介護される方の負担も大きく、HGFタンパク質を新規治療薬として開発する医学的・社会的意義は極めて大きいと考えています。HGFタンパク質は、適応拡大の可能性が多岐にわたっていますので、脊髄損傷急性期やALS(筋萎縮性側索硬化症)を突破口とし、その他の神経難病や線維化疾患、慢性臓器疾患にまで事業展開してまいります。
当社は、医薬品を実用化することに徹底的にこだわって自社開発することを基本方針とします。第一パイプラインである脊髄損傷急性期については、すでに自社で医薬品開発の最終段階である第Ⅲ相試験を実施中で、その後の薬事承認取得も自社で行います。これにより中長期的には自社の収益を最大化することが可能になります。最終的には自らがバイオ製薬企業へと成長し、日本発の優れた医薬品を世界中の患者さんに届けてまいります。
「患者さんに新薬を、人々に笑顔を」
私たちはバイオの力で新たな価値を創造し、よりよい世界に貢献してまいります。株主の皆様には、引き続きご支援ご鞭撻を賜りたく何とぞよろしくお願い申し上げます。
クリングルファーマ株式会社 代表取締役社長 安達喜一